2012/08/23

Ceramic Science

さて、前回に引き続き瀬戸、本業窯でのお話。

こちらは灰で出来た釉薬。なんとこの瓶一杯にするには軽トラ200杯分の薪がいるんだそう!軽トラ200杯分!?それだけの量、木を切って、燃やせるサイズに割って、燃やして・・・・。薪ストーブユーザーとしては考えただけでも恐ろしい作業です。

こんな風に釉薬から作っているのは瀬戸でも本業窯だけになってしまいました。今ではなかなか灰が手に入らず、お寺などからもらってくるそう。


灰の釉薬は焼いている間の酸素の量が多いと手前のお皿のような黄色に、酸素が少ないと
淡い青色になります。うーん、科学やね。

この濃いグレーの釉薬は何が原料だと思います?


答えは籾殻!そして焼くときれいな白い色になります。焼いてお米の色に戻るなんて、籾殻のやつ、おしゃれなことすんな〜。

その他にも、銅の入った釉薬は緑色に、鉄の入った釉薬は茶色になるそうです。


今もなお、昔ながらの実直な手法で手間ひまかけて作られている器たち。まさに人の手がなせる技ですね。知れば知るほど、その味わいが増していきます・・・・。
これだから民藝好きはやめられない!


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