2012/09/29

I can't wait for next year!?

先日お伝えしたのがインドの手仕事代表だとしたら日本代表はこちら!


芹沢銈介先生の型染めカレンダーです!

毎年、手前の小さなはがきサイズの物は愛用していましたが、今年は我が家のカリスマバイヤー、亮さんが大きなサイズの物をどこからともなく入手してきました。

どーん!見てください、この素敵なカレンダー!!


今まで愛用していた卓上カレンダーは印刷の物でしたが、こちらは手漉きの和紙に、なんと手刷りです!本物はこんなに色鮮やかだったんですねぇ。柔らかな和紙にのる鮮やかな色と滲みが何とも美しい・・・・!


2013年のカレンダーは童話がモチーフになっていて、一寸法師や浦島太郎、金太郎、猿蟹合戦なんてのもありました。
ん?6月の何だろ?「かじ屋といし屋」というお話だそうです・・・。どんなお話なんでしょう。





つぶらな瞳の亀。



この、和風なんだけどどこかハイカラな感じのするところが本当に素敵です。

さて、2012年もあと3ヶ月少し・・・・。
あっという間の一年。早く月日が過ぎるのは嫌だけど、このカレンダーを使える日が今から待ちどうしい!

2012/09/23

The Night Life of Trees

夜から雨になり我が家の薄い屋根に雨粒が音を立てています。そして今、「夜の木」読み終えました・・・・・・感動のあまり体がびりびりします。あまりに幻想的な世界を見せられて、どこかの空を漂っているような感覚・・・・。


「夜の木」とは木にまつわる神話や伝説を集めたインドの本。そしてこの本、紙から印刷、製本とすべてインドで手作業で作られています!

先日亮さんが東京から持ち帰ってきたのですが、あまりに素敵な表紙にこれは一筋縄では行かない雰囲気むんむんで、なかなか本をあけられずにいました。これは心して見なければ、と思って。

で、ついにこの本を読むベストなシチュエーションが整ったので開いてみたところ・・・。

中表紙がこちら。もうここでやられた!写真では伝わりませんがこのぼそぼそした紙、この不思議な絵!



お話もどれも不思議で、神秘的。なんだかゆったりとした気持ちになります。

そして、息をのむようなこの絵。黒い夜にひっそりとたたずんでいる神様の木を見つけてしまったような、どこからともなく甘くスパイシーな香りまでしてきそうな絵です。



その丁寧な作り、闇夜のような黒い紙に刷られた大胆な色使いと精密な美しい絵・・・・まるで本の形をした宝石のよう。こんな素晴らしい本を日本にいる私に見せてくれてありがとう、タムラ堂さん

今日はこのまま「夜の木」の魔法にかかったままで寝ます。不思議な夢がみられそう・・・!


2012/09/17

bijou tori for you

パンパカパーン!お待たせしました!
ついに私のアクセサリーショップ "bijou tori" のオープンです!
17日のオープンと告知していたのでぎりぎり滑り込みセーフ!!ぎりぎり過ぎますね・・・。

小さな頃から手を動かして物を作ることが大好きだった私。
一本の糸が編み込んでいくことで様々な形になったり、一枚の生地が縫い合わせていくごとに立体的になったり、ほんと魔法みたいです。

そうして時間をかけて作られた物には微妙なズレやにじみがあり、それが既製品では作り出せない愛すべき”味”を醸し出します。

bijou toriでは、私自身がつけたい!と思えるものをオートクチュールを作っているような気持ちで制作しています。オーダーメイドも致しますのでご希望の方は相談してくださいね。新作情報はメルマガでお送りしますのでぜひ、メルマガ登録してください!

それでは bijou tori のはじまり、はじまり。(名前のところをクリックしてください)


2012/09/13

Bijou Tori

今日はみなさんにお知らせがあります!

実はハンドメイドのアクセサリーを販売する小さなネットショップを開くことになりました!

名前は "Bijou Tori" ビジュートリ。
Bijouはフランス語で「宝石」という意味で、Toriはまさかの「鳥」!笑!

アオアズマヤドリという鳥を知ってますか?この鳥は恋人のハートを射止めるために巣を青い色の物で飾ります。ただ青い物を置くだけじゃなくてちゃんと配置も何度もやり直して最高のデコレーションを作りあげるんだそう。
Bijou Toriも誰かの大切な瞬間に寄り添りそえるような、そんなアクセサリーを作っていきたいと思っています。

オープンは17日の予定!
皆さんお楽しみに!


2012/09/09

Yummy, yummy!

お次の目的地は島根県松江市にある湯町窯!

ただ、この日は体調が激悪く、お店の写真が撮れませんでした(泣)ごめんなさい。
とっても素敵なところなのでみなさんご自身の目で確かめに行ってください!(笑)

湯町窯は大正11年に開業された老舗。
先代が柳宗悦の民藝活動に賛同し河井寛次郎や浜田庄司、バーナード・リーチとも交流がありました。

私たちがお店に入るとニコニコした何ともチャーミングなおじいちゃんが。この方が三代目となる福間琇士さん。夏休み中ということもあって奈良美智の絵に出てきそうなかわいいお孫さんがお抹茶を出してくれました。

湯町窯の特徴はなんといっても暖かみのある黄色の器。あまりにほくほくの黄色でおいしそう・・・・・。おっとヨダレが。

これは私たちが日頃使っているお気に入り。ポットの持ち手にご注目。上に角みたいなのがありますね。実はこの形がとっても持ちやすい。角に親指をかけて持つことで安定します。
この形はバーナードリーチの指導のもとに作られた、いわば英国風の持ち手なのだそう。確かに英國屋で使ってる銀色のぐにゃりとした形のポットの持ち手もこんなんだった気がする!


奥の工房も見せてもらえたんですが、とにかくすごい物量!(こっちは別の日に撮影)
焼かれるのを待っている器が所せましと並んでいます。


この、赤い色が海鼠(なまこ!)釉という釉薬で、焼くとという青色になるんだそう。この青い器も履き古したビンテージデニムみたいな風合いで、またいいんです・・・。みなさんEINSHOPのお店に並ぶ日をお楽しみにー!

と言う訳で、我が家の食器棚は完全に定員オーバーなのでした。

湯町窯
島根県松江市玉湯町湯町965

2012/09/07

Little side trip

島根では行きたいところが多すぎて急遽、日程をのばすことに。
時間のない中、ちょっと寄り道。


よく見ると真ん中にいますね。ギプス君。


いや〜、やっぱりしめ縄大きかったな〜。

2012/09/06

Melancholic Shimane 

瀬戸のお次は民藝の地、島根県へ。

島根へ行くのは何年ぶりでしょうか。もういつだったか思い出せないくらいです。

母の実家があるので子供の頃、よく夏休みに行っていました。

か細い記憶を辿っていくと・・・・行きの新幹線で飲む柔らかいプラスティックの入れ物に入ったお茶や、田舎の大きな家、拾った捨て犬、その犬を再び捨てにいったボーリング場(大泣)、ぶどう箱の蝶のマーク、おじいちゃんの補聴器、浜山公園のタコの滑り台、独特の土地の匂い・・・・どれもあまりにも昔のことで白くモヤがかかっているようです。

てなわけで、私にとって島根は身近なようでいて全くの初対面のような不思議な土地なのです。
で、今回の旅でその大いなる魅力に気づかされてしまいました。
こんなに良いところだったんですね!とにかくすばらしい民藝品の数々!島根がもっと近かったらなぁ。と何度も思いました。

今回訪れた場所の一つ、温泉津にある「森山窯」


小高い丘の上にある森山窯は河井寛次郎氏の最後のお弟子さんである森山雅夫さんが夫婦二人だけで作っている小さな窯元。

訪れる前に「ぜひ、そちらの器を取り扱いたい」と電話で話はしていましたが「休む暇もないくらいで、ちょっと難しいねぇ」と言われていたくらい忙しいらしい・・・。
実際に行ってみると、お母さんは型押し、お父さんはロクロ、という感じで二人だけの工房はフル稼働。それでも遠くからきた私たちを気づかって色々な話を聞かせてくれました。


新たに作るのは難しいということだったのでとにかく今ある物の中から買わせてもらうことに。


結構大量。


工房は土間を改装して作ったのだそう。お父さんは御年72歳!いくつになってもやるべきことがあるってことは健康の秘訣なのかもしれません。


窓辺に置かれた道具までもきれい。



森山窯の代表的な手法、筒描き。河合寛次郎氏直伝です。
その名の通り筒に入れた釉薬や泥漿(でいしょう・・・水と粘度を適度に混ぜたもの)で素地に模様を描く技法のこと。ケーキデコレーションの デコペンのような感じでしょうか?(怒られる?)

16歳で河合寛次郎の内弟子となったお父さん。当時河合寛次郎氏は66歳。とても温厚だったと言います。

「物としての美しさだけではなく、使ってみて使い良い器」「例えば湯のみ。飲んだ後、唇が離れる時にスッと離れるような器になるように作っています」とお母さんお手製のメロンシャーベットをご馳走になりながら聞かせてくれました。

こんな素敵な森山窯ですが、何とも残念なことに後を継ぐ方がいないそうです。こうやって日本のすばらしい手技は失われていくのね・・・・。と少々メランコリックな気分で森山窯を後にしました。

つづく。

森山窯
島根県大田市温泉津町温泉津イ-3-2


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