2012/05/20

The day before 1st Thursday【ryo】


兎に角西海岸のどこかのギャラリーに今の作品をみせに行くのが今年かかげた大きな目標だった。
1年かけて目指すギャラリーを探し、予定を立て作品をトランクに詰め込んだ。
この瞬間がアーティストにとって一番の勝負どころであり、作品作りや、見てもらうための下地づくりで努力した日々を試す最も重要な瞬間だ。一発決勝戦である。

ギャラリーと名の付くものは星の数ほど在るが、アートにとって未来への扉となるようなギャラリーは実はほとんど無い。日本人は現代のアートとか美術の教育をうけないので、楽しみ方や、見分け方がさっぱり分からず、社会的にお金が動かないビジネスなので人気がない。それ故ギャラリー側もアーティストも好きな人だけの趣味になっている。そんなこんなでまともなアーティストは作っているだけでは99.999%何の意味もないという崖っぷちと同時に、とてつもなくでかい壁にぶち当たる。しかし、日本で愚痴をいっていても誰も得しないので僕は兎に角「GO TO EAST作戦遂行」でアメリカにきた。

ポートランドを選んだ理由に、先進的考え方のある都市であること、食文化が豊かである、ハリウッドが近いこと、(これらの要素で、ARTを買う人の質がぐっとあがる・・はず)ファーストサーズデイ(先ブログ参照)というARTイベントがあるからだ。ファーストサーズデイは非常に合理的でだれにとってもARTを消費しやすい状況をつくっている。

そういうわけでポートランドのダウンタウンにあるCOMPOUNDギャラリーに作品を持ち込む約束を日本でこぎつけていたのだ。(この約束の取り付けがARTは一苦労である。)
ここで気にいってもらい未来の展示会にこぎつければ、もう一度戦略を組み立ててアメリカに来ようという腹づもりであった。しかし、火曜日の夜に到着し、水曜日の昼にギャラリーオーナーに作品を見てもらっていると、ほとんど僕の話は聞かない。しかし、ほめてはくれる。質問もごくシンプルなことを少しだけして、もう一人のキュレーターとなにやら話をしをどんどんすすめて、僕は空気のような扱いになった。作品とギャラリー側の会話が成立し始め、ほとんど会話もないうちにあくる日、木曜日の展示会のメインギャラリーで作品を扱ってくれることになった。青天の霹靂、作品はとりあえず紹介にきたもので、ファーストサーズデイはとりあえず見に来たつもりだったが、一瞬にして見せる側、出展する側になった。いったいどうなってるんだ今日は、脳みそがついてこない・・・・どの作品?見せ方は?値段は?名前は?ここはどういったギャラリーなのか??この街の大きさは?はてながまだ100個
ぐらいでていた。
 ギャラリーでの審査模様

ファーストサーズデイ当日へつづく

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